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オリーブオイルを知る・楽しむ OLIVE OIL SALON
第2回 「産地の話」世界最大の産地はスペイン

J-オイルミルズが誇るオリーブオイルのプロが、基礎知識と楽しみ方、奥深さをお伝えする「オリーブオイルを知る・楽しむ OLIVE OIL SALON」。
第2回は、オリーブオイルの産地についてお伝えします。

オリーブオイルは30か国以上でつくられている

監修:J-オイルミルズ オリーブオイルマスターソムリエ 水野 勢技世
海外のオリーブ農園のイメージ画像

ふるさとは地中海沿岸、最大の産地はスペイン

オリーブの原産地でもある地中海沿岸の国々の地図の画像

オリーブオイルは現在30か国以上で生産されています。世界の生産量のほとんどを占めるのが、オリーブの原産地でもある地中海沿岸の国々。なかでも最大の産地がスペインで、イタリア、ギリシャ、チュニジア、トルコ、モロッコなどでもつくられています。このあたりでは土地ごとに長く愛されるオリーブの品種があり、その果実からつくられるオリーブオイルの風味が各地の郷土料理にぴったりと合っています。逆に言うと、地元産のオリーブオイルに合った料理が、長い歴史の中で郷土料理になっていったのかもしれません。
オリーブを深く愛し、より良いオリーブオイルをつくろうという生産者が多く、伝統的な品種を大切にする一方で、新しい品種に挑戦する農園も増えています。

オリーブオイル生産地と生産割合の円グラフの画像

オーストラリア、アメリカ、日本など、新たにオリーブオイルを生産する国も増えています。これらの国々は「ニューワールド」と呼ばれることがあります。
伝統の足かせがない分、最新の栽培技術を取り入れやすいことがニューワールドの強みです。歴史の古い地中海沿岸では木の間隔をあけてゆったり大きく育てる「伝統的な栽培法」が多く見られますが、アメリカやオーストラリア、チリなどでは、近年導入された木の間隔を詰めて一列に植える「密集タイプの栽培法」を採用する生産者をよく見かけます。彼らは大型の機械で一気に収穫し、搾油までの時間を短縮して鮮度の高いオリーブオイルをつくっています。
一方、日本の生産者はていねいに手摘みし、きれいな果実を厳選して搾るので、とても美しいオリーブオイルができあがります。少し高価ですが、一度味わってみてはいかがでしょうか。

JOYLのエクストラバージンはスペイン産

JOYLのエクストラバージンはスペイン産の資料画像

高品質なオイルを適正な価格で安定的に食卓にお届けするため、JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」の原料オイルは世界最大の生産地スペインから輸入しています。

JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」
JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」
南スペインのオリーブ畑の画像
南スペインのオリーブ畑

スペイン産のオリーブオイルは生産量が多い分、正しく選別することが大切です。J-オイルミルズは、農園管理、搾油・充填工程、保管・輸送に至るまで、100項目以上のアンケートと現地確認によってサプライヤーを選定。さらに、購入前に生産者からサンプルを取り寄せ、自社の鑑定士が厳選したオイルのみを食卓にお届けしています。
(詳細はオリーブオイルを知る・楽しむ OLIVE OIL SALON 第5回「JOYLのこだわり」で紹介します)

豪州産・日本産もラインナップ

JOYL「AJINOMOTOオリーブオイルエクストラバージン FRUTIA PREMIUM」(左)とJOYL「ひとさじの旬CREA FARM」(中央:アルベキーナ種/右:コロネイキ種)
JOYL「AJINOMOTOオリーブオイルエクストラバージン FRUTIA PREMIUM」(左)と
JOYL「ひとさじの旬CREA FARM」(中央:アルベキーナ種/右:コロネイキ種)

フルーティな香りが特長のJOYL「AJINOMOTOオリーブオイルエクストラバージン FRUTIA PREMIUM」は、ニューワールドのひとつ、オーストラリア産のオリーブオイル。指定農園で育まれた果実を、摘みたての状態ですばやく搾油することでフレッシュな魅力を最大限に引き出しています。
また、公式オンラインショップでは、純国産クラフトオリーブオイルJOYL「ひとさじの旬 CREA FARM」を限定販売しています。国産の珠玉の逸品はギフトにもおすすめです。
産地などの違いによって幅広い風味を楽しめるのがオリーブオイルの魅力。次のオリーブオイルを知る・楽しむ OLIVE OIL SALON 第3回「風味の違いを知る」では、プロ直伝のテイスティング方法をご紹介します。

水野 勢技世(みずの・せきよ)の画像
水野 勢技世(みずの・せきよ)

水野 勢技世(みずの・せきよ)
株式会社J-オイルミルズで30年以上にわたり、オリーブの品質に関わる業務を担当。1999年よりスペインにてIOC公定法に準拠した風味鑑定技術を習得。日本におけるオリーブオイルの第一人者としてオリーブオイルコンテストや品評会等の審査員を歴任。
これまでに口にしたオリーブオイルのボトルは6000本以上。使命は「オリーブオイルの本当のおいしさと魅力を皆さんにお届けすること」、夢は「1600種類以上あると言われるオリーブオイルをすべて味わい尽くすこと」。

(略歴)
  • 1999年 スペイン人鑑定士 ロニモ・ディアス・リバス氏に師事し、オリーブオイル風味鑑定技術を習得
  • 2012年 オリーブオイルマスターソムリエ資格取得(日本オリーブオイルソムリエ協会認定)
  • 2015年 イタリア・オリーブオイル・テイスター機構(ONAOO)オリーブオイルティスティング適正能力認定
  • 2018年 国際オリーブ協会の官能評価トレーニング修了