クロストーク、品質管理座談会のタイトル写真

Cross talk品質管理職経験者
座談会

構想を現実にし、新たな“付加価値”を
市場に送り出すために
社内の関係者の“ハブ”となる、
品質管理職。

Member Profiles

  • 品質管理座談会のメンバーYAMAGUCHIの写真

    T. YAMAGUCHI

    2017年入社
    品質管理室所属
    (2017年–2020年)
    工学府生命工学専攻 修了

  • 品質管理座談会のメンバーARAIの写真

    S. ARAI

    2019年⼊社
    品質管理室所属
    (2019年–2020年)
    生命科学研究科 高次生命科学専攻 修了

CROSS TALK Q.01あなたはなぜ、
J-オイルミルズに?

研修を経て品質管理室の
業務開始に至るまで

品質管理座談会の写真

大学では生物や化学に関することを修士課程に至るまで学んでいたので、医薬・食品、そして化学業界に絞って就活をしていましたし、職種も研究開発職に就くもの、としか考えていませんでした。今振り返れば、ずいぶんと視野の狭い就活をしてしまったものだと反省しますし、実際就活では苦労もしました。

業界を絞って活動していたのは私も一緒ですね。また、私は特に緊張しやすいタイプで、面接の場の雰囲気にのまれて回答に詰まってしまうことが多かったです。J-オイルミルズの面接は常に1対1でしたが、面接というより普通の会話のような雰囲気で、こちらも構えず自分が何をしたいのかを話すことができたと思います。

そこは私もまったく一緒。唯一、素のままの自分を出せた面接だし選考だったと思うな。だからこそ、開発職志望だったけど面接官に「品質管理職とかが向いてるんじゃないかな?」と言われて納得したんだと思います。自分をわかってくれている人の意見なら、そうなのかなって。

私も開発職希望でしたが、同じような経緯で品質管理になったと思います。
入社後の研修で、私は静岡事業所内すべての製造現場を半年かけて広く浅く経験しました。

半年もなかなかの長さだけど、私たちの時は丸1年だったよ!同じように半年間は製造現場で、さらに半年は品質管理室のOJTで。他の部署の同期がどんどん実際の仕事に取り組んでいたからちょっと焦ったけど、製造工程を全体的に理解できたり、それこそ食品衛生の何たるか、みたいな基礎の基礎もしっかり身に付けられたので、いい経験だったと思うな。

そうですね。私も、自分が担当していない工場の工程を見たからこそ、自分の担当している工程にほかの良いところを取り入れようとしてみたり、ものづくりをより全体的な視野から見て、課題に対する考え方や対処の発想ができるようになったと思っています。

CROSS TALK Q.02それぞれの仕事内容・
やりがいとは?

品質管理のミッションや、
やりがいとは。

品質管理室が取り組んでいる業務は、工場で生産された製品が想定通りの品質となっているか、を様々な実験を行うことで解析・分析し、データという“根拠”を集めて品質を判断する、というのが基本的なところですね。ただ、実験や解析の「作業」自体を私たちがやるのではなくて、解析や分析の全体のプロセスを組み立てる、集めたデータから品質を判断する、というのが私たちの役割です。

そうですね。なので、装置に向かって黙々と分析する、というイメージではなく品質管理の業務に関わる様々な方とコミュニケーションを取ったり、分析結果を解析し、製品の品質を判断することが仕事です。とはいえ、解析や分析が何のためにどのように行われていているのかは知っていないと、きちんと判断することができませんが。

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それから、新製品を開発するときなどには、工場側の中心となって、製造現場の人たちや生産技術などといった関係者から意見を聞いたり、開発側と議論したり、などという役割を担うことがあるよね。
研究所の開発担当は試作品ができると同じように工場でも製造できると考えがちだけど、実際の製造工程を考えるとそう簡単ではないことも良くあります。でも、開発職も私たちも生物・化学分野の人間なので、開発職がどんなコンセプトで何を付加価値としたくて製品化の相談をしてきているのか、ということは理解できます。ですから私たちは「できない」ではなく、「どうしたら実現できるのか」というスタンスで、この道何十年というキャリアの製造現場の人に意見をもらったり、生産技術や解析・分析担当者などの関係者と一緒に解決策を考えたり、という動きをしています。

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新製品の製造だけでなく、既存製品の製造コスト削減を目指して今までとやり方を変えてみる、みたいな取り組みを主導することもあります。そのような時には特に、根拠を持って話す、裏付けを提示してお願いする、ということが大切になりますね。

時には想定通りにならず苦労することもあるけど、いろんな人の意見を聞きながら試行錯誤して、結果を求めていくプロセスは楽しくもありますね。

品質管理は品質の専門家という生産現場では希少な存在なので、いろんな人に頼りにされたり、多くの人のハブ的存在になってプロジェクトを成功に導けたりする経験が積めるのはやりがいにつながりますよね。

極論すると、2つとして同じ取り組みはなくて、毎回が新たなテーマへの挑戦、と言えるかもしれないよね。

ものづくりの全体プロセスを俯瞰的に見る役割の職種でもありますね。

CROSS TALK Q.03あなたと、
J-オイルミルズの
今後について

現在の仕事、そして2人が考える
J-オイルミルズの
今後の品質管理とは。

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私は産休から復帰して異動、Aさんはやりたいことに取り組みたい、という想いで異動したんだよね。具体的にはどういった想いだったのですか?

社内で自分が考えたテーマの検討が進み、開発職に異動しました。初めての経験なので、1から仕事を覚えている状態です。

品質管理時代のどんな経験が、今の仕事に活かせていると思いますか?

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製造工程をある程度理解しているので、製品化に向けてどの部分の品質が課題になってくるかがイメージしやすいです。そのため、より的確でスピード感のある製品開発ができるのではと思います。

なるほど。私は今品質保証部にいて、いち工場だけではなく全社的な製品の品質に関わっているので、品質管理時代より広い視野で同じようなテーマに取り組んでいると言えますね。
知識を活かす、という観点では学生時代の学びについても触れておくと、「フルに活かせる」とまでは行かないものの、実験の進め方とか、実験結果の評価をどう踏まえるかとか、理系学生の多くが身に付ける考え方やアプローチは活かせる場面が多いと思います。また、たまに学生時代に研究に使っていた装置と同じものがあったりもします。

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生物・化学系の学生なら、分析機器や試薬の扱い方などは学生時代の研究の経験が活かせると思いますね。

より付加価値の高い製品を世に送り出そうという動きが加速しているのを復帰してから感じているのですが、その観点から今後の品質管理は面白くてやりがいのある仕事に取り組めるチャンスは多いと思います。関わる人の範囲は広いし、苦労はするかもしれないですが「あの製品を店頭に並べることを実現するにあたって、自分は間違いなく貢献できた」と実感できるのではないでしょうか。

※掲載の内容は取材撮影当時のものです。

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