M. NAGAOKA

業務用油脂マーケティング部
商品開発グループ

2020年新卒入社
先進理工学研究科生命理工学専攻修了

入社の決め手

人と接しながら進める開発業務に魅力を感じた

学生時代は「生物の皮膚の老化」をテーマに研究をしていました。就職先としては製薬や化粧品メーカーも候補でしたが、自分にとって最も身近だった食品業界を第一志望にしました。あぶらには「調理に使うもの」という漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、J-オイルミルズの会社説明会や先輩社員との座談会に参加して、多くの食品の製造に用いられている食材だと知り、開発職への興味が高まりました。
入社後は希望通り製品開発に配属となり、まずは半年ほど、先輩と一緒に行動して開発業務の基礎を身につけていきました。あぶらの開発では、乳化剤など多種の素材を調合し、香りや食感向上などの特性を付加した製品をつくり出します。ラボでの試作をはじめ、安定生産に向けた工場との調整や、成分表示の作成、営業に同行してお客様のニーズや評価のヒアリングなども行います。人と接しながら開発に落とし込んでいく部分が多いのも、当社での開発業務に魅力を感じた点でした。

仕事の醍醐味

お客様の潜在ニーズを
製品という形にする

1年目の下期からは、「チャーハンをパラパラにつくる」ことに最適化した業務用調理油の開発を担当することになりました。まず取り組んだのは「パラパラ」という食感の基準を定めること。試作品をつくってはチャーハンを調理して試食を繰り返し、理想のパラパラ感を数値化しました。難しさを感じたのは、半年後の商品化という期限目標に向けたタスク管理です。先輩方に、過去のノウハウを応用した効率的な試験方法から、作業の優先順位づけまで親身にアドバイスをもらい、苦労をしながらも製品という形に仕上げられたときの達成感は今も忘れられません。
2年目からは、主に中食企業に利用される麺類用「さばき油」の開発を担当しています。これまでは「麺をほぐれやすくする」機能へのニーズが大半でしたが、最近では「プリっとした食感」や「艶やかな見た目」などの付加価値が求められるようになっています。そうした声に応えられる製品の開発を目指し、日々試行錯誤しています。食は常に進化し、完成形がないものです。トレンドをリサーチして、「今後はこんなニーズがあるのでは？」と先取りして製品化していくことは、開発者にとっての何よりの醍醐味ですね。

ある1日のスケジュール

8:00: 勤務開始／メールチェック

9:00: 営業に提供するデータ資料の作成

10:00: 開発中のあぶらのサンプルを使って調理試験

12:00: 昼食

13:00: 昨日調理したサンプルの評価

15:00: 機械分析

17:00: あぶらの配合試験

18:00: 勤務終了

キャリアの展望

100回の失敗の先にある、
新しい発見を目指す

製品開発では、100回試作をしても思うように結果がでないことが往々にしてあります。ですが、その失敗には必ず次につながるヒントがあります。「このパターンは、どうせ失敗するからやめよう」という先入観を持たずにチャレンジする姿勢は、これからも大切にしたいです。実際に前例にとらわれない発想で、後輩が有効な配合を発見したこともありました。開発業務に経験やノウハウはもちろん重要ですが、若手にも新しいものを創造するチャンスが平等にあるので、あぶらの開発は本当に面白いですね。
また、開発を進める過程で、当社のテストキッチン「おいしさデザイン工房^®」で社内やお客様向けに試作品を使った試食会を行うこともあります。ときに厳しい意見をいただくこともありますが、多くの人との意見交換を通じて考え方や視野を広げることができ、気づきを得るための貴重な機会だと感じています。将来的には、よりお客様の近くで接点を持ち開発支援をするポジションにも魅力を感じており、理想のキャリアへ自由に挑戦できる環境があることが働きがいにつながっています。

オフの過ごし方

柔軟な働き方ができる点も当社の魅力だと感じています。たとえばスーパーフレックス制度を活用して、平日の夕方にチームで懇親会をするなど終業後の時間を楽しんでいます。休日には家族と遠出をしたり、自宅で料理をするのも好きです。一つ難点を挙げると、今の開発でパスタの試食が多いため、プライベートではあまりパスタを食べる気にならないことでしょうか（笑）

※掲載内容は取材撮影当時のものです。

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